メディアの特性を活かした情報伝達の手段やコンテンツを活用する知識、After EffectsやPremiereの編集技術、出力技法を修得する熊本デザイン専門学校MD2 メディアデザインのための記事を掲載しています。
第1回目は制作プロセスの理解とAfter Effects基礎機能の復習を行います。
制作プロセスについて
まずは学生の皆さんに我々Sunnana Inc.の映像制作のプロセスについての例を示します。映像制作をする上で、どのような工程を経て制作をしていくのかというのは色々な考え方、アプローチがあります。
が、色々な方々の制作工程を聞いてみると、だいたい以下のような手順で制作することでクオリティの高い制作が可能となるのではないかと我々は考えています。
Sunnana Inc.では、お話をいただいてからの最初の先入観の無い状態でのイメージを大切にしています。どうしても難しい事とか問題とか知ってしまったあとの発想だと可能性が狭まる気がしていて、我々の考えですが最初の『ヒラメキ』って純粋で面白いことが多い気がします。もちろん、しっかりとしたコンセプトがあっての話ですが思いついた発想やシーンを手書きでスケッチブックに書き留めていくのが最初のプロセスです。
ファーストインプレッションでの妄想を軸に、まずは頭の中で軸となるストーリー展開を考えます。そしてそのシーンを思い描きながら、いろいろなツールを使い情報収集をしてリファレンスを集めて行きます。
ここで大事なのは、しっかりと軸となるイメージを持った状態で情報収集をしていくという事です。このプロセスでは雑多な収集ではなく方向性を見定めた状態で探すことが大切だと思っています。
これは商業デザインであれ作品であれ、今までの先人たちがどのような表現をしてきたか? そして向かうべき方向性にどのような選択肢があるのかを見定めるためにもチーム内でPinterestの共有をして論議したり、自分の中で自問自答することが大切です。そして、ビジュアル(見た目)というよりも考え方(表現法)を取り入れ、映像の向かうべき方向性を模索します。学生のみなさんが特に注意しなければならないのは『ただのマネ』にならないようにするという事です。
ただし学生の皆さんは練習として『有名な作品を真似して同じものを作ってみる』というチャレンジは非常に勉強になるのでオススメです。真似るとは、良い学びである事を覚えておきましょう。
あまり先入観を持たず、Step3までの資料を思い浮かべながら、Vimeoの様々なジャンルの映像をインプットしていき頭の中の点と点を線で結んでいきます。特に発想が浮かばないときはStep2に戻ってやり直したり、インプットを増やすことで向かうべき方向性をつかむことが出来るはずです。また、良い映像、良い作家をいっぱい知り、より良い影響を受けることも成長する上では大切なことです。良質な映像作品をいっぱいインプットして自分の血と肉に変えていって下さい。
After Effects基礎機能の復習
便利な After Effects ショートカットを覚えることで素早くアイディアを具現化させつつ無駄な作業時間も圧縮できます。手がつりそうになるかもしれませんが早いうちから手に覚えさせることが大切です。今回は、特に覚えてほしいショートカットを厳選してご紹介します。
レイヤーを現在の時間で分割
Control + Shift + D
10フレーム先に進む
Control + Shift + →
10フレーム前に戻る
Control + Shift + ←
1つ前のキーフレームに移動
J
1つ後ろのキーフレームに移動
K
他にもいろいろありますが、紙に書いて見えるところに貼っておくと良いですよ!僕は新人の頃、オリジナルのカンニングペーパーを壁紙にして覚えていました。
Macの場合はControlキーの代わりにCommandキーになります
映像制作を学ぶ上でおすすめのサイト
今でも空いた時間は色々なサイトで勉強の時間にも当てていますが、最近は本当に良質な学習がいっぱいネット上に公開されています。英語が苦手でも、何度も何度も見ていれば何をやっているかは理解できてくるので英語にビビらずに果敢に挑戦してみましょう!英語が壁になってたら勿体ないですよ!
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